繰返しの記憶は、いつもココから...







見せしめに

公開処刑にするらしい



これ以上、
逆らうモノの無いように



ザワ ザ ワ

ほら 出てきたぞ

はぁーっまだ若いのに
可哀想だね

大人しく縁談を
受ければ良いモノを


断ったんだって?

まったく
馬鹿な話だ





何も知らない
興味本意だけの連中が

好き勝手なコトばかり。





ゆっくりと
踏み締めるように
足を進め弾頭台に立って

私を見る

「――、
ごめんね私のせいで」

――は周りに
聞こえないよう

口だけ動かし答える

『お前は悪くないお前は何も、』
申し訳なさそうに
何か、諦めたような

そんな目をして
私を見る

「っ馬鹿ぁ
何で、どうして...」


視界が滲む

駄目
ちゃんと
最期まで見届けるんだ


――の最後を


泣かない、泣いてない



――は、私を
安心させるように

にっこり 笑った


グスン
ごめんね私がこんなんじゃ、駄目だよね


コレが最後じゃない
きっと、きっとあなたと出逢う。次は必ず一緒に居られる新しい場所で...


だから
思いっきり

顔をくしゃくしゃにして
笑ってやった。




赤い紅い
鮮血が飛び散り

今生での赤い糸を2つに裂く。



一筋の雫が、彼女の頬を伝い 地面に落ちて交わる。



感情を圧し殺した声で
彼女は呟いた。



「いつか、必ず...」




そう いつか、必ず