君が嫌いな君が好き




「・・・今まで励ましてくれてありがとう咲南ちゃん。
でも・・・あたしね。
決めたんだ。
龍也以外の人を愛さないって。
もう・・・あたしのすべてを龍也に捧げる。
もちろん、智にはもう関係ない。
智とあたしは、今になっては“幼なじみ”以外のなんでもないから・・・。
ごめんね、咲南ちゃん―――」



「・・・信っじられない」




・・・咲南ちゃ・・・






「あっきれた!!
あんたほんっとうざい!
むかつく!!
むっかつく!!
もう嫌!!!」





それだけ言って、咲南ちゃんは行ってしまった。