激しい曲を歌い終わってすぐ、彩人の背中にゾクリとくる快感が走った。 ライブをしている途中になる、ハイな感じとは違った。 彩世だ。 彩世が何かをやったのだ。 彩人の頭の中には不安感がひしめきだした。 この感じ。 自分の快感じゃない。 彩世のだ。 彩世の。