「っ、さぶっ!
 あーもうホント冬ってのはなんでこんなに寒いんだ!
 雪合戦なんてやるんじゃなかったぜ」

雪にまみれてガタガタと体を震わせる恋人を、俺は鼻で笑ってやった。


「なんだこれくらいの寒さで。
 お前は修行が足りねーんだよ」

「うるさい、お前みたいに万年筋トレしかやってないような馬鹿と一緒にするな」

「なんだと!?」


馬鹿と言われてカチンと来た俺は、思わず大声で叫んでしまった。


「事実だろうが」

「言わせておけば貴様…!
 この程度の寒さも耐えられないような腑抜けに言われたくない!」




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