「な…なんでだよ……」 「なんでって……周蔵と一緒に数学の宿題をやる約束してるからだよ」 「はぁっ!?」 またまた予想外の返答に、兵助は大きな声を出してしまった。 「お前、夏休みの予定言ってみろ」 「はぁ? なんでそんなことお前に言わなきゃいけねぇんだよ」 「良いから!!」 ぐいっと顔を近づける兵助の真剣な表情に、うっ、と押されて清士郎は口を開いた。 .