その日は朝から雪が降っていた。 辺り一面銀色の雪景色に大好きなお前の姿を見つけて、自分でも意識せず走り出していた。 でも、素直じゃない俺は、抱きつくなんてとても出来なくて。 雪玉をお前にぶつけて喧嘩のきっかけを作ることが精一杯なんだ。 本当は、寒い体を温めてほしいのに。 抱き締めて、ほしいのに。 .