あかねいろ【BL短編集】

「浩介」

「はい！！」


少しの無言の後、先輩は低い声で俺の名前を呼んだ。


「な、なに？立石せん」

「うるさい」

「えええええっ！？」


呼ばれたから返事をしたのに、また遮られてしまった。

なんだろう。

遊ばれてるんだろうか？




また無言になる。

彼の顔はさっきから変わらず不機嫌だ。


怒らせている原因が分からず、俺は唸った。




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