「え、と、あのさ……」 「ん?」 「今日はもうすぐ上がりだから、その」 「!ま、待ってる、何時までだ!?」 「あ、あと10分位、だ」 「なら、従業員出入り口んとこで待ってるから、は、早く来いよ!」 嬉しさのあまり、ダッと店の中だというのに駆け出した。 色んな人の視線が痛かったけど今の俺には関係なくて、ただ早く10分が経たないだろうか!とそればかりが頭の中を駆け巡っていた。 あぁ早く、早くお前と話したい! .