でも… 遅かった。 後ろを向くと同時に思いっきしばこっと何かが顔にぶつかってきた。 「いった〜〜〜」 それは物ではなく… 翔自身だった。 「何すんのよ!!」 って怒鳴りながらも翔の香りがぷ〜んとしてキュンとなるバカなあたし。 「小さすぎて見えなかった」 そういう翔にムキっとなる。 「ちょっと!それど「あたし先行ってるね」」 反抗しようと思ったらまみに遮られた。 そして気を使ってくれたのか、バイバイと言って走ってってしまった。