いつの間にかバスルームにいたはずの玲音が目の前にいて



「ねぇ、誰がかっこいいの?」



タオルで髪を乾かしながら眉間に皺を寄せて


私の顔を覗き込んでくる




「っ…かっこいいなんて言ってないけど?」



「いや、言ってたでしょ?」



「ホントに言ってないけど…聞き間違えじゃないの?」



上手い言い訳が思い付かなくて

知らん顔することしか出来ない…


どうしよう、どうしよう…

何か上手い言い訳………あっ!



「確かにかっこいいって聞こえたんだけどなぁ…?」



「もしかしたら格好が良いって言っのがかっこいいに聞こえたのかも…?」



「格好が良い?誰の?」



「玲音のっ!!」



「………えっ!?」