キミが好き。




屋上に行き



「っうぅ〜…ヒック…ぁ〜……」


冷たいコンクリートの上に泣き崩れた



“好きだったんだろ?”




好きだったじゃなくて


好きだよ…今も好きで愛しくて仕方ない



玲音の大きな手で頭を撫でてほしい


優しく触れてほしい


抱き締めてほしい


キスをしてほしい


愛してほしい


手も腕も胸も背中も髪も目も鼻も口も全部…玲音の全てが大好き



「…ヒック…ふっ…グスッ……」



手で頬を流れる涙を拭っても目から止めどなく涙が溢れ出てくる



自分から別れを切り出して玲音の前から走って逃げたくせに



追い掛けて来てほしい…


って思ってる自分がいる



私はなんて我が儘で貪欲で卑怯なんだろう