キミが好き。





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─放課後



「亜梨子、帰ろう?」



いつもの様に玲音が私のクラスに迎えに来た



「話があるんだけど?」



そう言ってドアの前に立つ玲音の手首を掴んで廊下をずんずん歩いて行く



「話?

俺の家ですればいいじゃん?」



「いま聞いてほしいの」



人気のない廊下に玲音を連れて行った



「なに?何の話?」



って優しく微笑む


止めてよ…そんな顔されたら


言えなくなる




泣きそうになる気持ちを必死に抑え、唇をギュッと噛んで



「……別れ…よう……」



絞り出した言葉