カラダの力が抜けて床にしゃがみ込んだ 私はとんでもないことをしてしまったんだ 「亜梨子、どうした? 何で床に座ってる?」 お父さんの冷たい声が降り注いでくる 「玲音くんと付き合うにはそれなりのリスクがあると言ったはずだ でも亜梨子はそのリスクを犯してまで玲音くんと付き合うんだろ?」 視界がぼやける 目から涙が溢れた ごめん、玲音 私は子どもで…弱虫で…… 床に頭を付いて土下座をして必死に頼み込む原さんの姿を見たら もう選択肢は1つしかないみたい