ドアが閉まると同時に、研究所の奥にある倉庫から誰かが出てきた。

「あら先生。まだ残ってらしたんですか?」
「ああ、まあな・・・」
「・・・3号に、何か問題でも?」
「まあ・・・そんなところかな」
「どうなさったんですか?」
「自我が目覚めてるかもしれないんだ」
「えっ・・・まさか!プログラム内に自分で書き込める容量はないはずです!」