優しい雨

「ありさは最近、何となく若くなった感じがするな。俺はすごく老けたのに」

私はドキッとした。

確かに彼と付き合うようになってから、それなりにボディケアをするようになった私は、自分から見ても若返ったような感じがする。

「この間なんて新しく入院してきた人に自分と同じくらいだろうって言われて、歳を訊いたら五十歳だってさ。参ったよ。これじゃあありさとひと回り以上違う夫婦に見られるな」

私は修一の言葉に気まずさを感じた。

自分が身奇麗になった理由を尋ねられるのを避ける為に、話題をなるべく自分のことからは遠ざけたいと思った。

「修一は五十歳には全然見えないよ。お腹も出てないし髪の毛もちゃんと生えているし。病気が良くなって元気が出たら、多分歳より若く見えると思うよ」

「そうかな?ところでありさは今、お給料はいくら貰っているの?」