優しい雨

仕方のないことだと分かっていても、時々私は混乱する。

本当に修一は私を必要としているのだろうか?



店を出ると雨が降ってきた。

傘を持っていない私は病院まで300メートルの道程を急ぎ足で歩きながら、また後頭部が重くなってきたのを感じた。

病院に着いて受付を済ませ、いつもの面会ラウンジで修一が来るのを待った。

水曜の午後の面会ラウンジはいつも空いていて二、三組の面会者しかいないが、今日は今のところ私だけの様子だった。




普段、浮気していることに対して罪の意識も感じていないのに、修一が呼ばれてやってくるまでのこの時間だけは、無理に気持ちを切り替えようとするせいか後ろめたさを感じてしまう。