優しい雨

この付近で入院できるような病院といえば、夫の入院している精神病院しかない。

内村君はすぐに私の夫が精神病だと分かっただろう。

何とも言えない複雑な表情をして見せた。



普段はほとんど夫が病気だということは必要に迫られない限り人に話さない私が、十数年ぶりに会った内村君に夫が入院していることをあっさりと言ってしまった。

どうしてか?自分自身でも不思議だったが、何となく内村君には嘘を付きたくなかったのかもしれない。