しかし私の気持ちは荒れた海に日が差して、穏やかになっていくように静まって行く。

なぜなら、修一と夫婦として形だけではなく連れ添って生きるということが、どういうことなのか少し分かったような気がしたから。

それは一人で寂しさに耐えて、ただがむしゃらに頑張っていた時には絶対に気が付かないことだった。






私はもう自分がどうしたいのか、はっきりと心に決まっていた。