優しい雨

日ごろから修一には絶対に涙は見せてはいけないと思っていたのに、不覚にも目頭が熱くなってきてしまった。

私の涙は頬を伝って私達の握られた手の上に落ちた。

修一の目にも涙が溜まり、今にも零れ落ちそうになっている。


丸い飾りつきの鉄格子の向こうは相変わらず雨が降っている。

でもさっきより少し弱まったみたいだ。

灰色の空はこの先どうなるか分からない私達の不安を映しているかの様だ。

修一と私はこの先、こんな雨の日でも安心して笑い合うことができるようになるのだろうか?


そんな時が来るかどうかは分からない。