優しい雨

修一はそんな私に疑問を感じて、悲しい気持ちで見ていたのに違いない。

それでも自分の状態を責めて、私を責めることは出来ないでいたのだろう。

修一は上辺だけ自分の為に必死で頑張っている妻に、何も言えずに苦しんでいたのだ。

それなのに私は何をそんなに、修一の為に頑張っている気になっていたのだろうか?


「辛かったでしょう?」


私の言葉に修一は目を細めた。


「ありがとう」


修一のかすれた声が二人だけの病室に響いた。




そして雨音が響く。