好き?キライ?…どっち?

───────……

「昴の誕生日だもん!絶対何か記念に買ってあげる。ペアの〜」


私は雑貨屋で何となくペアになっているモノを探した


「すみれ〜いいって!プリクラあるしさ」


「あっ!マグカップがある!昴いつもコーヒー飲むから使えるし」


私が見つけたマグカップは、左右対称に作られたモノで、くっつけて上から見るとハート型になる


「こんなの初めて見たよ、ねっ!昴、どう?」


早くホテルに帰らなきゃと思う気持ちと、昴に絶対に何かあげたい気持ちが私を急(せ)かす


「俺はすみれがくれるモノなら、どんなモノだって嬉しいよ」


昴が柔らかい表情でそう言った


「じゃ、決まりね!1個ずつ持ってようね」