昴がいなくなったスイートルーム


「私、1人じゃ寂しいよ…」


私は涙が溢れ、泣きながら寝室に向かった


窓から下を見下ろす


昴、ドコにいるの?


ココからじゃ全然、見えないよ


私はベッドに潜った


昴の残り香が漂う


ソレが余計、私の寂しさを増幅させた


追いかけたら迷惑になる


電話をかけたら会いたくなる


だから…我慢するしかないんだ


ベッドの中でひとしきり泣いた私


落ち着いた頃、携帯の時計を見るともう昼前に近かった


ゆっくりと身体を起こし、荷物を持って、スイートルームを出る


カードキーをフロントに返した私はマネージャーから引き止められた