「えっと…実は、昴…あっ…日向さんね…」


私はつい、昴と言ってしまって手で口を押さえた


「ハイハイ、昴って呼び始めたのね。おのろけ覚悟で話、聞いてあげる」


「おのろけとかじゃなくて〜まぁ…あれからホテル行ったけど、昴、部屋にいなくて、ずっと待ってたの」


「え?待ちぼうけ?」


結衣が驚いた顔を見せた


「ん…夜中近くまで待ってたんだ」


「夜中?それまで王子様は何してたのよ!せっかく姫が会いに行ったっていうのに!」


お弁当をパクつきながら、結衣がココにいない昴に文句を言った