「結衣〜」


「結衣じゃない!この先は姫が自分で決めて、動くんだよ!結果、どうなるかなんて誰にもワカンナイ」


「うん…」


結衣は私の体をホテルのある方向に向けた


「いい?イタリア行かせたくないならそう言えばいい。ついて行きたい気持ちも伝えればいい。でも…自分の気持ちに嘘をつくのだけは…私、絶対許さないから!」


「結衣…」


「姫は相手のことを考えて、自分の気持ちをムリに押さえつけるでしょ?それで自分も苦しいし、相手を苦しませる時があるんだよ?きっと、王子様…凄く苦しんだと思う」


「うん…わかった…」


私は結衣の言葉全てを心に刻んだ