結衣のお得意の言葉攻撃が効いたのか、お姉さんが口を開いた


「昴がいるホテルは行ったの?」


「いいえ…まだ…」


「どうして行かないの?あの子、まだあの部屋にいるはずよ?」


ドキドキと心臓が鳴り出した


「本当ですか?じゃ、まだイタリアへは…」


「まだよ?確か日曜日に出発って言ってたかしら」


「ありがとうございます!」


結衣に頭を押さえられて、お辞儀をした私は、結衣に連れられて、花屋を出た


「姫!ホテル行きな!きっといつものスイートだよ!そして素直に気持ちを伝えなよ!」