「日向昴さんのお姉さんですか?」


「え?ええ…」


「あの…昴さんは…」


するとお姉さんは結衣から視線を外して私を見た


「あら…あなた確か、前に昴と一緒にいたわよね?」


「え、あっはい…」


「やっぱり!昴が勝手にチューリップの花束作って、出ていったと思ったら女性と店の前通るんだもの。ビックリしちゃったわ」


お姉さんがニッコリと微笑んでくれる


その笑顔を見て、私は日向さんのことを聞く気になった


「あの…昴さん…イタリアへは…」