好き?キライ?…どっち?

私は動揺を隠すようにお茶を飲み、空を見上げて頭を左右に振った


「アリエナイって!いたら喫茶店、来るでしょ?神谷さんに電話したらあれから来てないって言ってたもん。私の連絡先、しつこく聞いてたって言ってたけど…」


「ほら〜王子様、姫のこと、必死で探そうとしてたんじゃん!そんなに愛されちゃってんのに素直にならないなんて…」


「諦めてイタリア行ったんだよ。きっと!さ、午後からの講義受けるよ」


「ハイハイ。もうそんな時間?」


私達は女だけの秘密の会話をやめて、中庭から移動した


私、日向さんに失礼なことしちゃったのかな?


勝手に好きになってサッサと離れてしまって…


もし今も日本にいるなら…


会いたいな───…