二人並んでベッドから見る夜景は、大きな窓ガラスのせいか、まるで映画でも見ているような、不思議な感覚だった


「姫…」


日向さんが私の耳元で姫と呼ぶ


そして、耳にチュッとリップ音


「ヤダ…くすぐったい…」


私は少し、体を動かした


日向さんは私の動きに合わせて少しずつ迫ってくる


私の髪の毛をかき上げて頬をついばむように何度もキスをしてきた


その合間に日向さんは私に話しかける


「エレベーターでさ…聞いたけど…姫は…俺のこと…どう思う?」