好き?キライ?…どっち?

「日向さんらしい…いつから教えてるの?」


「ん?1年位前からかな?」


日向さんがコーヒーカップを持って立ち上がった


「あ、私が新しいの入れて来ようか?」


「いや、いいよ。片付けるだけ。あまり飲むと夜、眠れなくなるから」


そう言うと日向さんは食事をした部屋に繋がるドアを開けた


テーブルには日向さんの描いていたイラストが置いてある


私はそのイラストをソファーに座ったまま眺めた


「やっぱりプロなんだ〜」


なんとなく私には遠い人だと思わざるを得ない


すぐに戻ってきた日向さん


「姫〜」


「なぁに?」