好き?キライ?…どっち?

「親父、俺が名前を言って帰ろうとしたら、何て言ったと思う?」


「し、知らないよ〜」


「あの野郎

『昴は彼女募集中で、資格は花の好きな女性!フラワーアレンジメントや華道経験者いないか?』

って言ったんだよ」


「ええ!?で?」


彼女になる為にはアレンジや華道の経験ないとダメなの?


じゃ、私、何か習いに行かなきゃ


「結局、皆経験なくてね…親父の奴

『昴、お前がフラワーアレンジメント、教えてやれ!』

なんて言うから、断ったら、勝手に生徒達が盛り上がってさ…」


「それで決まっちゃったの?」