好き?キライ?…どっち?

「日向さんはお姉さんが2人?」


「そ!花屋の姉貴はコッチに帰ると、俺に花束の配達頼むんだよ…だから、俺、良く花束持ってるってワケ」


日向さんはテーブルの上のアレンジを少しいじった


「で、さっきの姉貴が、マネージャーみたいな感じかな。イタリアの仕事も、全部、姉貴が取ってきてんだ」


「お姉さん、スゴイ!」


私は側にいないお姉さんを褒めた


「スゴかねぇよ?契約に縛られたくねぇのにさ…」


「契約…いつまで?」


「イタリアは…今依頼されてる分で契約延長が決まるんだ」


少し日向さんの笑顔が曇った