部屋に飾られたイラストを1枚ずつ見て歩いていると、部屋の電話が鳴った


♪♪♪


「はい…わかりました。通してください」


受話器を置いた日向さんが私の方に近付いてくる


「誰か来るの?」


「うん…だけどすぐに終わるから、待ってて」


日向さんは私をその奥の部屋に通した


カチャ…


静かにドアが閉まる


ココ…寝室だ…


大きなクィーンサイズのベッドが置かれている


そっとベッドに腰を下ろした


日向さん、いつ日本に来たんだろう…


日本にいる時はってスイートだよ?


芸術家の金銭感覚ワカンナイ


でも…こんな大きなベッド初めて