好き?キライ?…どっち?

日向さんは私の来た道とは逆の方向に進み、歩道橋の階段を下りようとした


日向さん…花束誰にあげるの?


私になら会ってすぐに渡してくれるよね?


日向さんが貰ったの?


私は花束を肩に乗せたままの日向さんを複雑な心境で追いかけた


歩道橋を渡り、以前見つけた花屋の前にさしかかる


すると花屋の前で日向さんに話しかける女性がいた


「昴〜!目立ち過ぎよ〜」


見るとピンクのエプロンをした清潔そうな女性が、日向さんの肩を叩き、笑っている


「うっせ!」


日向さんはその女性の頭をグーで軽くコツン


私には、まるで恋人同士がジャレ合ってるみたいに見えた