好き?キライ?…どっち?

「うん、歩道橋あるでしょ?」


「わかった…」


喫茶店から出た日向さん


私のバイトが終わるまで何してたんだろう


ホテルにいたのかな…


彼女と会って、私と会うのかな?


そんなことを考えながら、ゆっくりとあの歩道橋へ歩いていった


階段を1歩、2歩、3歩と上がっていく


そして階段を上がり、向こうまでは一直線


その真ん中に花束を肩に乗せた日向さんが、立っている


私は急いで駆け寄った


「ひ、日向さん?」


「おっ!お疲れさま」


「あっ!お疲れさまです…」


私は日向さんにペコリ


「行こうか…」


「ハ、ハイ…」