好き?キライ?…どっち?

日向さんは自分のモモをパンパンと叩いた


私は思わず赤くなる


「シ、シャツ…お借りします…」


「なぁ〜んだ…膝でも良かったのに」


日向さんが笑う


「ムリです…」


私は小さな声で呟いた


ホントは膝が良かったけど…


日向さんは空を見上げている


私はドキドキしながら、お弁当を開いた


「どうぞ…あり合わせの材料だから、見栄えはイマイチですが…」


「ウワッ!これ、全部、姫の手作り?」


「はい…」


「いただきます」