「ん?何って?」


「資料…取りに行くって…何も持ってないじゃないですか」


「あぁ…資料ね…コレ!」


日向さんはポケットから1枚のカードを取り出した


「それ?」


「うん!SDカード!この中に資料入ってんの」


「さ、さっきの…花束は…」


この際、気になってることを聞いてやる!


「花束?あれは─…」


なかなか言わない日向さん


「誰かにあげたんでしょ?彼女ですか?さっきだって女性に囲まれてたし…どうして私なんて誘って連れて来るんですか?」


勢いに任せて言ってしまった後に、私は右手で口を押さえた


ヤバイ!言い過ぎた


嫌われちゃう…