もちろん中に入れるハズもなく、私はその隣の一室を覗いた


誰もいない


その教室のドアを静かに開けて中に入る


私、泥棒みたいだよ…


すると隣から色んな声が聞こえてきた


「昴のタッチってバランス良いよね〜」

「指使いのテクニックがハンパないわ」


日向さん!中で何をやってんの?


私はドキドキしながら隣の壁に耳を付けた


女性の声に混じって聞こえる日向さんの声


「ココをこうすると…ホラ、良いだろ?」


日向さんの声に反応する女性の声


「昴〜私のも見て?」