挨拶をしながら、向かいに座ると日向さんはおもむろにテーブルに置いてあった雑誌やノートを片付け始めた


「姫、門限は?」


「門限はありません」


独り暮らしですからと言いたい言葉が喉の奥まで来ていたが、飲み込んだ


「遅い夕飯、一緒に食べる?」


「ハ、ハイ!」


「じゃ、出よう」


日向さんが鞄を持って立ち上がる


私も日向さんについて入り口へ


「ありがとうございました」


そう言う神谷さんにニコニコしながら、手を振った私


神谷さんも私に返す


日向さんとご飯?


夢じゃないよね?