好き?キライ?…どっち?

「ま…姫の動揺振りからして、その男性に惚れたのは間違いなさそうね」


「だから、まだワカンナイってば!」


つい声が大きくなる


幸い近くのテーブルには誰もいなくて、私達は話を続けた


「まぁまぁ、そうムキになんないでよ。で?相手はいくつなの?大学生?社会人?名前は?」


「し、知らない…」


「アンタね…ここまで話してんだから、知らないじゃ済まないよ?」


結衣の勢いには勝てない


でも、本当に何も知らないんだ





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