-------- ------ ---- -- ~学祭当日~ あたし達は、舞咲へ向かう途中の歩道橋を渡っていた。 「そーいやさぁ、雅の兄ちゃんに頼めば良かったんじゃん?学祭案内」 あたしと雅の少し前を歩いていた友愛が振り返り、言う。 「あぁ、兄さんは無理だよ」 雅が歩道橋の下を通過する車を眺めながら言った。 「何で?」 あたしはその横顔を見た。 「日舞の公演があるっぽい」 雅はこちらを向いた。