家に戻ると一目散に徹兄ちゃんが謝ってきた。


「啓!美緒!ほんまごめん!」


「ええよ。しゃーないし。」

「お兄ちゃん、もっとお酒に強くならなあかんで。」

美緒はそう言って笑った。


「何や?美緒、やけに幸せそうやな。」

と言った徹兄ちゃん。


あ…美緒、赤くなった。



それを見た徹兄ちゃんは「お前らの幸せ邪魔したな。」って言って自分の部屋に戻っていった。



「啓…。」


「ん?なんや?」

クイッと服の裾をつままれ、振り向くと…










チュ…









またほっぺたにキス!?



いきなりでまたビックリしたやんけ。




「ほんま、お前にはかなわへんわ…。」



お前のせいでヘロヘロや。







中本家の一夜騒動に巻き込まれた啓君。

何だかんだいって、優しさは隠せきれてない啓君。






さて、次はいったいどんな試練が待ち受けているのでしょうか────