私に恋を教えてくれてありがとう【下】

華子の大き目のバックから

小さな呻きが振動とともに

伝わってきたが

それに気付くことは出来なかった。





身体の神経はそこまで余裕がなかった。




ただ打ちつける横殴りの雨


黒い空


踊り狂う木々


そして


いかれ暴れる風に小奇麗さを完ぺきに奪われ




華子は滝瀬に

任意連行された。