【完】絶対引力



「あははっ、伊織のあの慌てっぷり…。」

おっかしー、と大口を開けて笑う。

それを見て、あたしも堪えきれなくなって笑ってしまった。


「あんな池上、初めてでさ、本当に笑っちゃうって…。」


「俺も。今までたらしだったくせに1人の女であんなになるなんてなっ。」


砂浜に転げて笑うあたしたち。

本当に可笑しかった。


小夜…あんた凄いよ…。


あたしは空に向かって笑みを零した。


「でもさ、5時間は無理だって…。」


バスで10時間かかるし、電車でも5時間は無理。