【完】絶対引力



そう言われて、知ってる限りで思い出してみる。


確かに雰囲気とかパーツだったら、似てるかも知れない…。

ふんわりした感じの彼女が多かったかな…。


「だから、金が溜まったら会いに行くって言ってた。それが小夜だったなんて…。まさか先に来るとは思わなかった。」


微苦笑して髪をぐしゃっと掴んだ。


「しかもすれ違い…。」


ボソッと言った。

ああ、早く帰ってこないと小夜が帰っちゃうよ。

どうしよう…どうしよう…。