仮入部してから2週間がたった。


女子スケーターの次は、男子スケーター。


池ちゃんと私は、大変だけどやりがいのある部活動を、精一杯頑張った。


でも、そんな中、
私には部活とは別に、気になることがあった。


それは、結城先輩…。


仲良くなったと思っていたのに、全く話していない。


なんだか避けられているみたいで…。


嫌われた!?


部活内で、先輩と後輩が馴れ馴れしくするのは、良くないから?


後者であってほしい。



モヤモヤと考えている最中、
池ちゃんが話しかけてきた。


「あっ!いたいた。

実莉ちゃん!
浜崎先輩が一年のマネージャーに集合かけてるよ。
行こっ!」


『うっ、うん!』


2週間が過ぎ、
きっと仮入部期間の終了と共に、
正式な部員の選定が行われるんだと思った。



違うことで悩んでいる場合じゃない。


おっし!


私は、変な気合いをこめて池ちゃんと浜崎先輩の下へ向かった。