私の新たな学校生活は充実していた。
ただ私はこの時、地獄に堕ちるとは気付かずに。



この学校に入ってから私は、2人の男の子と出会う。



入ってからすぐに仲良くなったのは圭太。19歳。
私の2つ上だった。
性格も趣味も気が合い、私達は付き合う事になった。


毎日一緒に遊び、そして愛し合った。
しかし彼の態度は一変する。
さすがにバイトをしていても、たかが高校生。稼げる額は決まっている。
毎日遊んでいたため、金が尽きた…。
その時、彼はこう言った。



『援交して稼げ』





援助交際…


私は耳を疑った。
自分の女にそんな事させるような男じゃない。
だけど確かに言った。



『援交して稼げ』と。




私は考えた。
援交なんてしたくない。
でもしなければ圭太が離れていくかもしれない…。
ううん、絶対に離れていく。




『分かった』





私は馬鹿だった。
だけどまた1人になるのが怖かった。



それから毎日と言っていいほど、おじさんと打った。愛のない、汚い性交。


すべては金のため、圭太と遊ぶためのお金のため。
我慢し続けた。



だが次第に体がついていけなくなった。
私の下は赤く腫れ上がり、炎症を起こしていた。
精神的にもさすがにキツかった。




私は約1年間続けた援交に終止符を打った。


結局私から別れた。
しかし圭太は嫌がった。
それも当たり前であろう。金づるが切れるのだから。呆れた…。
私はまた“愛”というものが何か分からなくなっていた。