あの日から一週間がたち、やけ食いに走ったあたしの体は少しばかりまるーく変わっていた。


「太ったよね。」

なんの躊躇も無く、率直な意見はあたしの傷ついたハートにグサグサ突き刺さる。


「むぅー

それはないっスよ薫センパイー…。」

「ふん、自業自得だと思うよ。
じゃあたしは彼氏との約束があるから。」


バイバイと手を振る親友(だよね?)の薫は教室からひょっこり消えてしまった。


バイバーイ…じゃない!

手を振り返しかけたあたし。
空中で行き場を失った手で頭を抱えた。


「うぁぁーー!!」

教室に残る極少数のクラスメートがあたしの異常行動に冷たい視線を送る。


そんな冷え切った教室にあたしは居る事ができず、ガタンと椅子につまずきながら教室を出た。