「ふぇー… 先輩結構いい車乗ってんですねー…。」 慣れた手つきでドアを開けるそれはもうかっちょいい成巳先輩。 と、それからあたしの目の前にあるスポーツカー。 なんてこったい!! ヤバいよ、皆さん!! 惚れてまうがなぁー!!! 「ん。 だって俺、金持ちですから。 っつか早く乗れ。」 「あ、へい…」 金持ちですと!? っつか乗れって…乗れって… “うぅぅぅ…ワオォーーーン” どこからか遠吠えが聞こえた。