「―それで? どこへ逃げようと言うんだ?」

突如響いてきた声に、コウガとシキは構えた。

「この声…マカかっ!」

「当たりだ」

グランドガラスが割れ、そこからマカは中に入った。

そして床に倒れている学生達を見て、顔をしかめる。

「…随分喰らったようだな。腹は膨れたか?」

「まあな」

そこへカルマとナオも入ってくる。

「見つけましたよ。シキ」

「遊びの時間は終わりです」

「チッ!」

シキは瓦礫の中から、日本刀を取り出した。

そしてコウガを背に隠す。