私に恋を教えてくれてありがとう【上】

やはり今日一日牧田の言動について

考え込んでしまった。





主治医の淳一郎が一緒に

あの場にいたのだから、牧田夫人に

“はなこ”の事を聞くのは簡単なのでは?



それに実際私は“はなこ”に間違われて

抱きつかれたのだから!





病院サイドとしても、

それを聞く権利があるのではないか!!




しかし、

そらはプリプリしながらも、



この母親“華子”にそっくりな外見と

“はなこ”への関心のせいで

一抹の不安を抱えていた。




そして、その関心のせいか、

もう日が暮れていた。